外来魚問題

 

現在日本の水域には多数、多種類の外来魚が生息しています。その中で現在問題になり外来種の代表的な種は、オオクチバス、ブルーギルです。

オオクチバス(ブラックバス)
1925年アメリカから芦ノ湖に移入された。 ゲームフィシングの人気で、心ない人たちにより各地の沼池湖、河川に放流され、急速に生息域を拡大し各地で問題になる。

ブルーギル
1960年に移入せられ、放流により急速に各地で繁殖し在来魚の卵や稚魚を食べる為、各地で問題に。

ブラックバスなど釣り上げた外来魚の再放流(リリース)を禁止した滋賀県の「琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」が2003年4月に施工が決定しました。

オオクチバスやグルーギルが琵琶湖の在来種の食害し生態系を破壊しているのは事実ですが、在来種減少の原因は外来魚だけでしょうか?

琵琶湖は現在大部分が護岸や埋め立てなどで、ヨシ原などの水性植物が減少し、これらの場所を多くの在来種が繁殖、生息場所をなくした為に在来種の減少したものと考えられます。水質悪化や琵琶湖流入河川の護岸化や、周辺の用水路のコンクリート化も大きく在来種減少の原因でもあります。在来種の減少は外来魚が琵琶湖でオオクチバスやグルーギルが大繁殖する前から前記のような生息環境の悪化が進むにつれて固体数が急激に減少したようです。

同じく外来魚のカムルチー(雷魚)とタイワンドジョウについて見てみると。
カムルチー(雷魚)は1923年に、朝鮮半島から奈良県に移入、タイワンドジョウは1906年に台湾から大阪に移入され日本各地に放流により生息域を広げ、繁殖していました。成魚のサイズでは、カムルチーは1mを越え60cmのオオクチバスには、勝ち目はありません。では何故カムルチーとタイワンドジョウは同じ外来魚食魚のオオクチバスとの生存競争に敗れたのでしょうか?

カムルチーとタイワンドジョウは遊泳性が低くその繁殖、生息場所は、流れの緩やかなヨシ原などの水性植物が多く生息した場所です。しかし一時期各地で大繁殖したものの、日本の在来種と同じように繁殖、生息場所の減少により、個体数は激減しタイワンドジョウにいたっては壊滅状態です。在来種の日本淡水魚と同じ原因で個体数を減少したのです。

このように淡水魚の固体数の減少は人間による生態系の破壊と、それに加えオオクチバスやブルーギルによる食害がさらに在来種の減少原因と考えられます。

オオクチバスやブルーギルが定着し大繁殖した現在、これらを人為的に琵琶湖から駆除する有効な手段がない現状では、オオクチバスやブルーギルの繁殖力から見ても琵琶湖から排除するのは不可能でしょう。このままでは大繁殖したオオクチバスやブルーギルの食害により在来種は絶滅の道を突き進んでいくしか道は残っていません。オオクチバスやブルーギルを見過ごすわけにはいきませんが、まず在来種の繁殖、生息場所を昔の琵琶湖のように生態系に改善するのが急務ではないでしょうか?生態系の改善されれば、必ず在来種の日本淡水魚は復活してくれる事でしょう。

上記では日本一大きな琵琶湖を取り上げましたが、小さな池や沼湖にひとたびオオクチバスやブルーギルが密放流されれば、数年で在来種は壊滅的な打撃を受けます。これ以上オオクチバスやブルーギルなどの外来種をこれらが、生息していない水域には、絶対に放流してはなりません。

  私は、よく淀川を訪れますが、針にミミズを付け糸をたらせば、外来魚のオオクチバスやブルーギルが釣れ、水面に目を向ければ、外来種のボタンウキグサ、ホテイアオイが浮かび、外来種の巨大ネズミのヌートリアが、水面をのんびり泳いでいます。これが今の日本の水辺の異常な現状なのです・・・

最後に、日本淡水魚の減少は生活排水による水質悪化、水辺の埋め立て、護岸化、ヨシ原などの水性植物が減少,、オオクチバスやブルーギルの外来種の放流による食害によるものです。しかし害魚と言われるオオクチバスやブルーギルには罪は無く、これらの魚種を日本の水域に放流した人間が原因です。害魚など存在しないのです。

結局、自然の生態系を破壊するのは今後も、私たち人間たちです。

 

BACK   HOME